ヘルシンキはこじんまりした落ち着く街だった。
ストックホルムやオスロに比べて、高いビルもあまりなく、自然と街が共存していた。
ちなみに、スウェーデン、ノルウェー、デンマークの言語は似ているけれど、フィンランドだけまったく違うので、標識など本当に意味がわからない。
ウラル語系だそうで、似ている言語はエストニア語やハンガリー語トルコ語。
言語の流れが他の北欧諸国とは違うのがおもしろい。
街の中を散歩して、ヘルシンキに旅行に行く人はだいたい行くであろう
テンペリアウキオ教会に行った。
この教会、地下にあり、地上から見るとこんな感じでドームのようになっている。
新しい教会で、終戦後の60年代に作られたそう。
大きな岩をくり抜いて作られており、岩壁がそのまま残っている。
天井はガラス張りになっていて、幻想的に自然光が入り込む。
音響も良いらしく、よくコンサートに使われるという。
北欧では、宗教を信じていない人も増えてきているようだけど、宗教に関わらず、この場所に来て目を閉じてじっとしていたら心が穏やかになりそうだなあと思った。
また、ヘルシンキから船に乗り、スオメンリンナの要塞に行った。
離島にあり、18世紀に建造された海上の要塞である。
ヘルシンキから船に乗ってすぐに着くので、観光地としても人気。
パラグライダーをしてる人がいたり、
ベンチに座ってボーッとしているおじさまがいたり。
現地の人々からしても、少し日常から離れられる場所なのかもしれない。
この島で、現地の子供たちがポケモンGOをしていて、こんなところでも!と思ったのを覚えている。
ヘルシンキは何と言っても夕暮れ時の港が、感動的だった。
港にデッキがあり、そこにくつろげるソファのようなのもおいてあり、夕焼けを眺めながらゆっくりできる。
街にはオレンジの街灯がポンポンと浮かび上がっていた。
最後の夜は泊まっていたアパルトマンのようなホステルで、
料理を作って食べた。
スウェーデンで摘んできたブルーベリーもここでジャムにした。
約2週間の北欧3カ国旅行、思い出すだけで心がすっと軽くなるような、そんな旅だった。