ハンブルクへ向かったのは年末の夜だった。
大晦日だった。空港のターミナルのマクドナルドで本を読みながら時間を潰し、夜の19時くらいの飛行機に乗った。
旅でのいろいろなことを思い出しながら、ハンブルクにもうそろそろ着きそうだと、窓から外を見ると、異様な光景が広がっていた。花火が下に小さく見えるのだ。それもたくさんの場所で、バンバンあがる。
上から見る花火は初めてだったけれど、小さくてとても可愛らしかった。もうこれから先、飛行機から花火を見るなんてことはないかもしれない。
大晦日の夜は、普通の家庭でも花火を上げるようで、空港近くのホステルに向かう途中、道沿いではしゃぎながら花火を上げる人々をたくさん見かけた。
大晦日にホステルに泊まる人なんていないよなあと思いながら、ホステルの部屋に入ると、もう電気は消えていて、そこにはおばさんが二人いた。なぜおばさんたちがその夜ホステルに泊まっていたのかは謎である。
寝ているようだったので、電気をつけずに静かにベッドに向かい、静かにビールを飲んで、シャワーを浴びて眠ることにした。
次の日、ホステルから空港へ向かい、そこからハンブルク市内へ向かった。
ハンブルク駅の近くにあるGenerator Hamburg(旅の始まりに泊まったところ)というホステルで友達と待ち合わせをした。
その日はアルスター湖を見て、
Old Commercial Houseというレストランで、ハンブルク名物のLabskausを食べた。
レストランに向かう途中、風が強くて凍える寒さだったのを覚えている。
アルスター湖
ステキな船のレストラン。こんなところで特別な日を過ごしてみたい。
こちらがLabskaus
ドイツの北部で食べられる(特にブレーメン、ハンブルク、リューベック)料理で、塩漬け肉、コンビーフ、じゃがいも、玉ねぎなどの上に、卵焼きが乗っている。
約2週間ぶりのハンブルク駅。
久しぶりに友達に会えて安心しながら、ドーナツを買ってホステルに帰った。