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旅の記録

Bangkok ①

2019年11月、山形のホテルで急にタイへ行こうと思い立ち、安いパッケージツアーを予約した。3泊で5万円くらいの格安ツアーだった。

ツアーとはいえ、全て自由行動。同じホテルに日本人がいたのかどうかもよくわからなかった。

 

バンコクの空港は、ジャスミンの甘さと、アジアン調味料の匂いが混ざったような、独特な香りがした。上を見上げると、電子掲示板に若干不自然な国王の写真が大きく表示されていた。

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とりあえずホテルに向かおうと、タクシー乗り場に行くと、大勢の運転手たちがこっちをじろじろ見ている。係りの人に、順番に案内するからねと言われ、札を渡された。

少し待機して、タクシーに乗ることができた。タクシーの運転手のおじちゃんは、高速に乗ると言い、とんでもないスピードを出し、しかも運転しながらお菓子を食べ、かつ何かを紙に書いていた。死ぬんじゃないかと思った。

 

ホテルの場所を伝えたつもりが、途中で運転手のおじちゃんは場所がわからないと言い出した。英語も伝わらないので、地図を見せるが、それでも伝わらない。おじちゃんはこっちに向かって、「ナバポン、ナバポン」と言ってくる。え…何が言いたいんだろうと考え込み、やっとフォーンナンバーか!と気がついた。ホテルの電話番号を伝え、ホテルの人と電話でやりとりして、やっと場所が分かったようだった。もしかしたらこの一連の流れはお金を多く取るための遠回りだったのかもしれないが、まあいいかと思い、予想よりも高い金額を払った。おじちゃんがすごく笑顔だったからよしとした。

 

ホテルに到着したのは大体午後3時くらいだったので、とりあえず街の様子を見ながら、バンコクの中心地に向かってみることにした。

 

中心地はとにかく、車とバイクの量が尋常じゃなかった。見た感じ、交通ルールも多分そこまでちゃんとしていない。

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一番近くのルンピニという地下鉄の駅から、最も栄えているエリアのサイアム駅まで向かった。中心街の電車は、とても現代的で、東京の電車のように、電光掲示板に次々に広告が流されていた。

 

学生たちがちょうど帰る時間だったようで、制服を来た若者がたくさんいた。印象的だったのは、女の子たちがみんなおさげだったこと。青緑色の膝下丈のスカートに、同じ色のネクタイをして、おさげ姿でスマートフォンにかじりついていた。日本と一緒だなあと思った。

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1日目は背伸びしないでおこうと思い、安全そうなサイアムセンターという現代的なデパートで、トムヤムクンを食べながら、シンハービールを飲んだ。辛すぎるトムヤムクンに涙しながら、明日からどこへ行こうかと考えた。

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続く...