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旅の記録

paris ⑥ メトロ

パリの街は、端から端まで地下にはメトロが通っている。

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東京だったら、山手線、中央線、東横線、たくさんの地上列車が走っているが、パリの街は、郊外やロンドンなどの遠くへ出かける電車以外は全てメトロだ。

それも全部、名前が数字になっている。1番線、2番線といった感じだ。

駅にも数字で示してあるから、初めての海外、初めての一人パリメトロの私にも、とってもわかりやすかった。

 

どこまで行ったら何円というような日本の形式とは違い、一回改札から入って、改札を出るということに対してお金を払う。なので、遠くまで行っても、次の駅で降りても値段は一緒だ。

たまに壊れている改札機もあったし、チケットを買わずに、思いっきり走って突破する人もいた。

 

その列車によって椅子のカバーのデザインが若干違ったりするが、色の組み合わせがさすがフランスで、センスが良い。

列車と列車の間はチューブになっていて、それが日本の電車よりも長いのか、カーブに差し掛かると電車がチューブのところでクネクネと曲がるのがよく見える。列車の運転もなんだか荒いような気がした。音も大きい。

 

パリのメトロは臭いと評判だが、駅によっては、下水道のような臭いがして、やはり臭かった。今は改善されているかもしれない。

 

列車の中も地下の駅構内も、表現自由空間。ギターを弾くおじちゃんやマイクとスピーカーまで用意して熱唱するお姉さんもいた。駅ではオーケストラみたいなのも見たし、アコーディオン弾く人もいた。

だいたい最後にお金を要求されることが多いのだけれど。

 

駅に着き、列車のドアが開く瞬間を狙って、スリをしようとしているまだ10歳くらいの子供達も見た。大人に、そうするように教えられているのだろうか。

本当かどうかはわからないけれど、僕はシリアから来たと、ダンボールに書いて、それを見せて歩き回っている少年も見た。

 

いろんな人が使うメトロである。

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初めての海外、しかもパリ、内心緊張しながらも、堂々と歩いていればパリジャンだと思われて、何もされないよ。と言われたことを信じて、パリジャン顔でスタスタとメトロ内を歩いた。

駅で、後ろを歩く若い男の人たちが、挑発するように手を叩いてフランス語でなんか言っていて、私に言ってるのかなとビクビクした。

 

今でも、駅に着いたときに流れる声は、記憶に染み付いている。

 何度も使った友達の家の最寄り駅、plaisance

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