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旅の記録

stockholm ① ガムラスタン

今回からは、スウェーデンの首都、ストックホルムについて話そうと思う。

 

旅番組でストックホルムを特集していたときから、湖がそばにあり、優しい色合いの街並みに憧れを抱いていた。

 

 

飛行機内で、間も無くストックホルムに着くという放送が流れたとき、じっと窓から外を見つめた。そこには広がる森と、数々の湖があった。

私はこの着陸直前の窓からの景色が好きだ。これから訪れる未知の世界への興味とワクワク感が高まる瞬間である。

 

 

ストックホルムで特に印象に残っている場所の一つは、ガムラスタン(旧市街)である。17世紀から18世紀の建物が残っている街である。なんとこのガムラスタン、湖の多い地形故に、島になっている。

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道は石畳で、狭いエリアに細い路地がクネクネと、たくさんある。

ジブリ魔女の宅急便のあの街のモデルの一つであるとも言われている。

 

本当にそうだった。まさに、キキがトンボに話しかけられて、ほうきで空に飛んでゆくあのシーンのあの場所がそこにはあった。

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いくつかのメイン通りは、カフェや雑貨屋、アパルトマンやレストランなどがあり、賑わっているが、細い路地に入ると静かである。

9月の晴れの日が続く時期に滞在したので、建物と建物の間から垣間見える空は高く、爽やかだった。

 

北欧の夏、それも晴れの日は、太陽の光を全身に浴びながら、この上ない幸せな気持ちになる。

 

多分昔からここに生えてるんだろうなあというくらいの高い木が、そのまま残されていて、カフェに訪れても、風にそよぐ葉の音が聞こえて心地よい。

 

夏の間に冬の分の日光も浴びておこうとしているのか、コーヒーやビールを片手にテラス席に座ってくつろぐ人々でいっぱいである。

 

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物価は高いけれど、国の豊かさからか、人々も穏やかで親切だった。接客も笑顔だ。

でも、日本とは違い、時間には閉店。それは絶対であるようで、夕方の閉店近くに入ったお店は、早く出ろという雰囲気が溢れ、ウエイトレスは机に椅子を乗せて片付け始めていた。北欧らしい。

 

みんな仕事はきちっと時間に終えて、家族や恋人たちとの時間を大事にするのが北欧である。国のサポートがしっかりしているので、そこまで稼がなくても良いのだ。

 

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夜もまたいい雰囲気である。暖色の灯はきっと、冬の厳しい寒さの中でも暖かく人々を照らすのだろう。

 

アパルトマンの窓から見える人々を見つめながら、あ〜あの人になりたいと思ってしまうほど魅力的な街であった。住みたい街ランキング、私の中ではずっと変わらぬ1位である。

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