ストックホルムは森と湖に囲まれ、街と自然がとても心地良く共存している。
街に繁る木々も背が高く、見上げると葉は夏の爽やかな風にそよいでいた。
トラムという路面電車に乗り、
SKANSENという野外博物館に足を運んだ。
昔の家や、行事を体験できる公園のような施設で、動物もちらほら。働いてる人は、昔の民族衣装を着ていた。
現地の人々もピクニックをしたりするみたい。
SKANSENは小高い丘になっていて、そこからはストックホルムの街が一望できた。
こんな感じで、リスがピョンピョン飛び回り、ニワトリが歩いていた。
動物たちはいい意味で放っとかれていて、自然にくつろいでいるように見えた。
何においても、整えられすぎていないところがいいのだ。
また、ブルーベリー摘みの記憶はとても鮮明に残っている。
ストックホルムからバスに少し乗ると、木々が生い茂る森に着いた。
小川も流れていて、サラサラと水の音もした。木漏れ日がきらきらと森の中を照らしていた。
森に入った瞬間余りにも心も体もフワ〜っと軽くなって、
人間も動物だから絶対に自然の中で生きたいって気持ちが本能として残ってるんだ、息詰まるのは、ビルに囲まれて決められた時間の中で生きているからだと謎なことを友達に力説して笑われた。
でも本当に、きっと辛くなったらここに戻って来れば大丈夫だというような気がした。
森を進むと、湖が広がっていた。
美しかった。強い日差しを感じながら、しばらく穏やかに波打つ水面を眺めていた。
スウェーデンには、自然環境享受権という法律がある。自然はみんなのものだから、例えそこが私有地であろうとも、迷惑をかけない限り、ベリーやキノコを採集しても、スキーをしても、テントを張ってキャンプをしたっていいという法律である。
大いなる自然とともにみんなで平等に生きていこうねという気持ちが伝わってくるような素敵な決まりだなあと思う。
摘んだブルーベリーはジャムにして食べた。
この森の記憶は一生忘れないだろう。